今の気持ちを

2018年6月18日 雑談
君へ。
よくここまでたどり着いた。
今日も疲れただろう。
それでも。
それでもだ。最後まで頑張って読んでほしいんだ。







かっこいいとは何だろう。
かっこよくなりたい。

そう、ふと考えるときがある。
別に哲学的な思考とかではなくて、
現実世界にある他の物を目の当たりにした時に頭の隅を掠める。


電車で誰かが倒れた時にスッと動ける人。

ここぞという場面で点を取ってくれる贔屓のスポーツチームのエース。

良い営業成績を上げている同期。


かっこいいの定義はたくさんあって、
感じるかっこよさも千差万別、多種多様なのだろう。
多分俺の感じるかっこよさの定義は
その瞬間をしっかりと生きている人、なのだと思う。

ではその瞬間をしっかりと生きるとは何なのだろう。

やるべきことをちゃんとこなす、ということ?
地に足がついていること?
自立していること?

全部正解だと思うけども、
結局は自分自身が見えていることではないだろうか。

自分の好きなものがわかる。
自分の強みがわかる。
自分の置かれている現状がわかる。
自分が他人からどう見られているかわかる。


自分の少し先がわかる。


そうだな。多分これだ。

そうなりたいと思い、
自分が憧れるかっこいいものはいつだってそうだ。
自分の存在がしっかりわかっていて、
それでいて自分の行末が見えているかのように進んでいく存在。
誰だという具体例があるわけではないが、文字に起こすとそういうことなのだろう。

俺は自分が分かっているだろうか。

『自分の好きなものは?』
「ゲームが好き、漫画も好きだな。そうだな…あとは考えることが好きかもしれない。」
『自分の座右の銘は?』
「柳緑花紅。響きがいいだろ?意味も大好きなんだ。」
『自分の好きな本は?』
「数え切れないぞ。ブレイブストーリーで最後の階段でロンメル隊長と話すシーンが狂おしいほど好きだし、ハリーポッターでダイアゴン横丁に初めて入ったときも心が踊ったよ。」
『自分の好きな映画は?』
「千と千尋の神隠しかな。誰かが成長する物語が好きなんだ。」
『自分の強みは?』
「なんだろう…適当に出す一発目の勘が当たりやすいことかな?」
『自分の弱みは?』
「根が怠け者なことだろうな。」
『自分の直したい部分は?』
「劣等感が大きすぎるところだろうな。」
『自分の置かれている現状は?』
「社会人三年目。そろそろ実績を残さないといけないときだ。後輩も増えてきたしな。」
『自分は他人からどう見られているだろう?』
「適当な人間、もしくは僻みやすい人間じゃないか?」


『自分の先は見えるだろうか』


いつだってここで詰まる。
先のことなんてわからないと思っていた。
だって今日残した仕事を明日片付けるのは当然だし、
明日何かを残したのであれば明後日片付けるのが当たり前だ。
先は続いているのかもしれないが、それはわかったうちには入らない。

わからないからこそ今日の続きをするのだ。
そしてそれを明日と呼ぶのだ。


そして今日、まさに先のわからない状況に遭遇した。
期間未定の数年間の海外赴任。
告げられたときの軽い貧血は
朝ごはんを控えめにしたからだろうか?


冗談じゃない!!
明日のことだってわからないのに!
昨日女の子に振られたばかりなのに!
冗談言わないでくれよ!!
まだ何も社内で実績を残してないんだ!
やっとお客さんと話せるようになってきたんだ!
せっかく同期のいる営業所に異動になってきたんだ!
やっと優しい上司のいる部署に来たんだ!
これから頑張っていこうなって主任に言われたんだ!
関東に友達も少しはいるんだ!

…そんな言い訳は全部昼飯のラーメンと一緒に胃の底の方へ流し込んだ。
やっぱり家系のチャーシューは最高だわ。ここまた来よう。

やるしかないんだろうなという気持ちが半分。
これはチャンスなんだろうなという気持ちが半分。

好きな漫画の中でこんな台詞がある。
『我が人生の時の時
誰にもそんな時が訪れるとして』
『どれだけの者がその時
それとわかる?
大抵の者は老いて振り返って
気づくもの…』
『よかった
今がその時とわかる』

そうか。これが人生の時の時か。
踏み出せばそこに地面があるか分かりはしないが。
踏み出さなければ何も始まらないんだろう。
がむしゃらにという言葉を使うとなんかダサく感じてしまうが、
泥臭くやってもいいのかもしれない。
愚直に。ひたむきに。
かっこよくなるために、
いまはかっこよくなくてもいいや。


今、数年間の海外赴任を終えてまたMacを開いて、
偶然にもこのページまでたどり着いた君はどんな顔になっているだろう。

さぁ。
答え合わせの時間だ。

かっこよくなったか?
明日の先は見えているか?
君はどんな苦労をして、
君は誰もいない部屋で何千回靴を磨いたのか?
君は何回怒られて、
何回泣きながら帰ったのか?
心は朽ちていないか?
病気はしていないか?
いい出会いはあったか?
上司はいい人だったか?
関東にまだたくさん人は残っているか?

僕は君が心配でたまらない。


でも記事にしなくてもいいさ。
多分もう誰もこの記事のことは覚えてない。
ただ。
今すぐ画面を消して。
暗くなったウィンドウに映る君の顔を見せてくれ。
答えはそれで事足りる。

明日も頑張れ。
そして未来の君のことを誇りに思う。
三年前のわいずより。

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