非日常だなと感じる場面はたくさん日常の中にあって、
それは大概振り返ってみるときちんと日常だったりするのだ。
多くのことを多方向から言われ、
たくさんお酒を注がれ、
頑張れと声をかけられ、
ちゃんと戻ってこいよと励まされ、
半分眠っている薄目で
新宿駅を過ぎるのを確認しながら。
不快感だろうか。
浮遊感だろうか。
不安感だろうか。
浮いているような感覚。
朝起きるとちゃんと現実だったんだなと思い出す。
そして思い出すのはいつも同じ光景。
初めて寄った和菓子屋。
大雨の中での傘をさす音。
足元から響いてくるピアノの曲。
何を話したのだろうか。
顔は覚えていない。
いつだって僕は、
殺した君のことを思い出すのに
君の顔を覚えていないのだ。
どんな顔をしていたかはわかる。
どんな顔で話をしたかを覚えていないのだ。
何を話したかさえも。
寡黙な父親であったはずだ。
優しそうな母親であったはずだ。
君の顔は?
お酒を飲んで眠ると。
傘をさして雨が漏れてくると。
和菓子を食べると。
ピアノが足元から聞こえる。
僕は君に謝れたのだろうか?
君は僕を恨んでいるだろうか?
音信がなくなってしばらく経つ。
僕は殺した君にいつまでも引きずられる。
ピアノはいつも足元から聞こえる。
それは大概振り返ってみるときちんと日常だったりするのだ。
多くのことを多方向から言われ、
たくさんお酒を注がれ、
頑張れと声をかけられ、
ちゃんと戻ってこいよと励まされ、
半分眠っている薄目で
新宿駅を過ぎるのを確認しながら。
不快感だろうか。
浮遊感だろうか。
不安感だろうか。
浮いているような感覚。
朝起きるとちゃんと現実だったんだなと思い出す。
そして思い出すのはいつも同じ光景。
初めて寄った和菓子屋。
大雨の中での傘をさす音。
足元から響いてくるピアノの曲。
何を話したのだろうか。
顔は覚えていない。
いつだって僕は、
殺した君のことを思い出すのに
君の顔を覚えていないのだ。
どんな顔をしていたかはわかる。
どんな顔で話をしたかを覚えていないのだ。
何を話したかさえも。
寡黙な父親であったはずだ。
優しそうな母親であったはずだ。
君の顔は?
お酒を飲んで眠ると。
傘をさして雨が漏れてくると。
和菓子を食べると。
ピアノが足元から聞こえる。
僕は君に謝れたのだろうか?
君は僕を恨んでいるだろうか?
音信がなくなってしばらく経つ。
僕は殺した君にいつまでも引きずられる。
ピアノはいつも足元から聞こえる。
コメント
君は強い信念を持てる
自分に正直にな
「持ったやつ」とは中々に失礼な物言いではありませんか?
面識すらもない方からの上から目線は不快です。
勝手ながら、暖かく見守っています。
そのことだけ伝えさせてください。